十二単

Posted : 2002-01-01 / Category : [report]

重いったら重いのよ!

十二単・・・男性の衣冠束帯に対抗する、中世日本における女子の正装ですね。
機会があったらずっと着てみたいと思っていたのです。この間見事機会があったので、
実際に着てきました!


なんてったって重いんですよ。私が着たのは18キロくらいだったでしょうか。
肩ががっちりしている自覚のある私の肩が、見事に下がってました。
きっぱりはっきり重いです。とてもじゃないですけど、動かないで立ったまま ということはできません。着付けの間だけでもしんどかったです。

・・・と、書いてみましたが、実は成人式の振り袖よりは楽でした。
成人式の時は帯をぎゅ~っっと締められていましたので、呼吸自体が しんどかったんです。肩も凝るし。今回は締められることはなかった ので肩の重みだけが問題でしたね。背後から他人の両肩に両手を乗せ て、背後霊よろしくへばりついているところを想像して下さい。

さて、勿論本来十二単というものはは身分の高い人(もしくはそのお付 きの女房)が着るものですから、エライ人は椅子に座って頂いて、その まわりでちょこまか動いて着付けをします(まぁ普通の女房の時はいく らなんでも座って着ないと思いますが・・・)。
皇族の結婚式での着付けも大変らしいですよ。・・・と着付けの人が言 っていました。今回は場所と時間の関係上、立ったままでした。

それでですね、よく勘違いされますが十二単といっても12枚着るワケ じゃないんですよ。たくさん着重ねている、という意味で12という数 字が使われているだけなんです。何故12なんでしょうね。
実際は・・・唐衣入れて9枚ですかね。ただ・・・1枚が2重になって いるものがあるんです。それが6枚あるので、結局は12枚以上になっ ているという・・・重いわけですね。
まぁ十二単という言葉そのものが後から出来たものなので、言葉の定義 は結構いい加減なものなのです。

着付けのイラストです
せっかくですからどうやって着るか、書きましょう。一応名称の説明も 入れて書きますが、分からなかったら古語辞典など、ひいてみて下さい。
国語の便覧などにはきれいなカラーで紹介されていますよ。

まず、白の小袖(袖の短い単衣。今回は長襦袢で代用)を着ます。そして 袴をはきます。これが今で言う下着姿になるのでしょうか。この袴は未婚 か既婚で色が違ったと思いますが、確か未婚の場合紅色だったハズ。今回は真っ 赤な袴をはきました。この袴は今の袴と違って裾が長いです。モロに踏ん でます。ですから歩くときは裾をけっ飛ばすようにして歩くのがコツです。
昔の貴族って・・・おしとやかな女性なの?

次ですね、とうとう重ねていきます。まずは単衣(裏のないもの。今の浴 衣と同意に考えればいい・・・のでしょうか)です。これは他の衣より長 めというか、大きめです。

そして打衣(貝殻などを使い、表面に光沢を出したもの)を着ます。これ も緑色でした。そして袿(裏と表の二枚重ねのもの。リバーシブルみたい に裏と表で色が違います)を5枚重ねます(このことから五衣とも言う)。

そしてその上に表衣(打衣とどう違うのだろう・・・)を着ます。イラストだ と外側の薄いピンクのものです。これで大きな着物はおしまいです。
今度は胸前の着物の合わせを直していきます。
今までは一枚着せて紐でしばり、もう一枚着せて紐でしばり、前の紐を抜 くということを順にやっていました。ですから重ねの部分は一枚一枚交互 に重なっているのです。Yの字がたくさんあるのですね。ところが十二単 だと何故かまとめて重なっているのですね。横から押さえて、前の部分だ けほどき、まとめて重ねあわせます。ずれないようにするのが大変そう。

そして唐衣(・・・中国風の上着?)を着ます。これはショールみたいで、
短くて脇の下が縫ってありません。上からかけるだけ。これは紐でもしばりません。 胸の前でぶらぶらです。

そして最後に引腰(よく絵で裳の両脇に紐がついてますよね?それです) がついた裳(腰に付けるスカート・・・というよりマントみたいな感じ) を付けます。これは腰の部分に紐(というより細長い布)が付いていて、 これで腰にゆわき付けます。そして前の紐は全て抜きます。あ、分かりました ね?つまり、ここの布だか紐だかを取ってしまえばぼろっと全部脱げるの です。脱ぐのは簡単だけど、まさに襲われたらひとたまりもないという・・・。

これで完成です。

name:

url or email (option):

anti spam key [535788]:   

この記事のリンク用URL&トラックバックURL : http://keik.qee.jp/rnote/index.php?u=report/juuni.htm