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『木漏れ日に泳ぐ魚』 恩田陸

『木漏れ日に泳ぐ魚』
恩田陸
文藝春秋社(文春文庫)
ISBN-13: 978-4167729035
☆☆☆

舞台は、アパートの一室。別々の道を歩むことが決まった男女が最後の夜を徹し語り合う。初夏の風、木々の匂い、大きな柱時計、そしてあの男の後ろ姿―共有した過去の風景に少しずつ違和感が混じり始める。濃密な心理戦の果て、朝の光とともに訪れる真実とは。不思議な胸騒ぎと解放感が満ちる傑作長編。(「BOOK」データベースより)

同居していた男女の最後の日にした回想話。面白いことは面白いのですが、ねぇ?と少し首をかしげたくなるような感じ。少し謎があって、ラストには確かに説明できるようになるけれど完全にはスッキリせず…という、構成と展開が一定のパターン化してきた気もします。作家買いを考え直そうかなぁと思ってしまった一品。


ISBN-13: 978-4167729035

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『朝日のようにさわやかに』 恩田陸

『朝日のようにさわやかに』
恩田陸
新潮社(新潮文庫)
ISBN-13: 978-4101234205
☆☆☆

葬式帰りの中年男女四人が、居酒屋で何やら話し込んでいる。彼らは高校時代、文芸部のメンバーだった。同じ文芸部員が亡くなり、四人宛てに彼の小説原稿が遺されたからだ。しかしなぜ…(「楽園を追われて」)。ある共通イメージが連鎖して、意識の底に眠る謎めいた記憶を呼び覚ます奇妙な味わいの表題作など全14編。ジャンルを超越した色とりどりの物語世界を堪能できる秀逸な短編集。(「BOOK」データベースより)

短編集は気に入ったものがあったり、イマイチと感じるものがあったりと、なかなかつかみ所が難しいような気がします。今回も14編、気に入ったのもそうでないのもやっぱりあって、読み終わった直後の印象は「面白かった…!けど、」と「けど」が付いてしまいました。
既存シリーズに関連のある話や、会話のみで構成された話。とても普通な話だったり、なんだかどこかおかしいような気がしてくる話だったり。怖かったり怖くなかったり。色々と恩田陸らしい、バラエティに富んだ短編集でした。


ISBN-13: 978-4101234205

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『中庭の出来事』 恩田陸

『中庭の出来事』
恩田陸
新潮社(新潮文庫)
ISBN-13: 978-4101234199

瀟洒なホテルの中庭で、気鋭の脚本家が謎の死を遂げた。容疑は、パーティ会場で発表予定だった『告白』の主演女優候補三人に掛かる。警察は女優三人に脚本家の変死をめぐる一人芝居『告白』を演じさせようとする―という設定の戯曲『中庭の出来事』を執筆中の劇作家がいて…。虚と実、内と外がめまぐるしく反転する眩惑の迷宮。芝居とミステリが見事に融合した山本周五郎賞受賞作。(「BOOK」データベースより)

面白かったですが、何となく読んでいると読みこぼしがありそうな気がしてくる作品でした。劇中劇になっているので、ちょっと混乱してそのまま読み進んでしまうとどっちがどっちか分からなくなるという…見事にその思惑にはまってしまいましたが。
なんというかクセの強い作品。メモを取りながら読めるタイプの人は楽しめるのではないでしょうか。

中庭の出来事 (新潮文庫)
ISBN-13: 978-4101234199

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『エンド・ゲーム』常野物語 恩田陸

『エンド・ゲーム』常野物語
恩田陸
集英社(集英社文庫)
ISBN-13: 978-4087464320

『あれ』と呼んでいる謎の存在と闘い続けてきた拝島時子。『裏返さ』なければ、『裏返され』てしまう。『遠目』『つむじ足』など特殊な能力をもつ常野一族の中でも最強といわれた父は、遠い昔に失踪した。そして今、母が倒れた。ひとり残された時子は、絶縁していた一族と接触する。親切な言葉をかける老婦人は味方なのか?『洗濯屋』と呼ばれる男の正体は?緊迫感溢れる常野物語シリーズ第3弾。(「BOOK」データベースより)

タイトルからシリーズ最終刊かな?と思っていたのですが違うようです。シリーズの中ではやや異色で、表紙の通りに少しダークなイメージがつきまといます。人間の内面にスポットが当てられて、なんだか少しぞくぞくするような、ホラーではなくサスペンス。それでもシリーズの他作品に通じるなんだか少しほんわかな雰囲気は健在で、不思議なバランスの作品でした。

エンド・ゲーム―常野物語 (集英社文庫)
ISBN-13: 978-4087464320

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『ネクロポリス』上・下 恩田陸

『ネクロポリス』上・下
恩田陸
朝日新聞出版(朝日文庫)
ISBN-13: 978-4022644695
ISBN-13: 978-4022644701

懐かしい故人と再会できる場所「アナザー・ヒル」。ジュンは文化人類学の研究のために来たが、多くの人々の目的は死者から「血塗れジャック」事件の犯人を聞きだすことだった。ところがジュンの目の前に鳥居に吊るされた死体が現れる。これは何かの警告か。ジュンは犯人捜しに巻き込まれていく―。(「BOOK」データベースより)

とても面白かったです。日本がベースにあり、でも異国情緒溢れたところもあり、彼岸という身近なイベントでもあり、ヒガンという少し異質な感じもあり。夏休みを田舎で過ごすような懐かしさもあり、ジュンがうらやましくもあり。上巻を読み終わったとたん、下巻を読み始めたくなりました。最後の最後が少しあわただしかったのがちょっと残念ですが、オススメです。

ネクロポリス 上 (朝日文庫) ネクロポリス 下 (朝日文庫)
ISBN-13: 978-4022644695
ISBN-13: 978-4022644701

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『ロミオとロミオは永遠に』 恩田陸

『ロミオとロミオは永遠に』
恩田陸
早川書房(ノベルス)
ISBN-13: 978-4152084378

日本人だけが地球に居残り、膨大な化学物質や産業廃棄物の処理に従事する近未来。それを指導するエリートへの近道は、「大東京学園」の卒業総代になることであった。しかし、苛酷な入学試験レースをくぐりぬけたアキラとシゲルを待ち受けていたのは、前世紀サブカルチャーの歪んだ遺物と、閉ざされた未来への絶望が支配するキャンパスだった。やがて、学園からの脱走に命を燃やす「新宿」クラスと接触したアキラは、学園のさらなる秘密を目の当たりにする…。ノスタルジーの作家・恩田陸が、郷愁と狂騒の20世紀に捧げるオマージュ。(「BOOK」データベースより)

…なんだこれ~!とちょっと拍子抜けしつつ笑って読み終わりました。妙なテンションで、近未来なんだけれでも少し懐かしい感じがするような、なんとも不思議な印象を受けました。テンション的には「ドミノ」が一番近いんでしょうか、でも今までの恩田陸とはちょっと違ったテンションです。面白かったけど、妙なテンションで妙な感覚で、カラっと「面白かった!」と言い切れない不思議な感触の話でした。

ロミオとロミオは永遠に (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
ISBN-13: 978-4152084378

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『ユージニア』 恩田陸

『ユージニア』
恩田陸
角川書店(文庫)
ISBN-13: 978-4043710027

あの夏、白い百日紅の記憶。死の使いは、静かに街を滅ぼした。旧家で起きた、大量毒殺事件。未解決となったあの事件、真相はいったいどこにあったのだろうか。数々の証言で浮かび上がる、犯人の像は--。

頭をフル回転させて読んでいたような気がする一品。面白かったですが、結構疲れました…。いろいろな人の証言が集まって一つの事件について書かれているので、読みながら頭の中で上手くまとめ上げる必要があります。間を開けると混乱しそうなので、一気に読んでしまうのがいいかも。何かが渦巻いているようなねっとりとした独特の雰囲気は、やっぱり読む人を限定しそうな感じです。そして最後のユージニアノート。これを読むとハードカバー版を確認したくなりますね。

ユージニア (角川文庫 お 48-2)
ISBN-13: 978-4043710027

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『小説以外』 恩田陸

『小説以外』
恩田陸
新潮社(文庫)
ISBN-13: 978-4101234182

本好きが嵩じて作家となった著者は、これまでどのような作品を愛読してきたのか? ミステリー、ファンタジー、ホラー、SF、少女漫画、日本文学……あらゆるジャンルを越境する読書の秘密に迫る。さらに偏愛する料理、食べ物、映画、音楽にまつわる話、転校が多かった少女時代の思い出などデビューから14年間の全エッセイを収録。本に愛され、本を愛する作家の世界を一望する解体全書。

エッセイ集。特に全体のテーマが決められているわけではないので、テンでバラバラの内容が詰まっています。作者の話が好きで、作者がどんな人なのか気になっていて、細切れの時間がある人にちょうどいい感じの1冊です。著作のきっかけになった本の話なんかもあるので、そこで気になった本をチェックしてみようかと思いました。

小説以外 (新潮文庫 お 48-7)
ISBN-13: 978-4101234182

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『蒲公英草紙』常野物語 恩田陸

『蒲公英草紙』常野物語
恩田陸
集英社(文庫)
ISBN-13: 978-4087462944

20世紀初頭の東北の農村。少女峰子は、集落の名家・槙村家の聡子嬢の話し相手を務めていた。ある日、聡子の予言通りに村に謎めいた一家が訪ねてくる。不思議な力を持つ一族を描く感動長編。

常野物語の第二弾。表紙の通り、爽やかで、ふわふわと漂うタンポポのイメージ…だったんですが、ラストでずーん…と突き落とされてしまいました。回想から始まるので、また我に返ると分かっていたのに、始まりが穏やかに始まったせいか油断していたのかも。個人的には彼らが去ったところで、ふわふわ漂う感じのままで終わりにしたいところですが、やっぱりこのラストまであって、ちゃんと終わったなぁと感じます。…なんか暗くなっちゃうんですけどね。。。

蒲公英草紙―常野物語 (集英社文庫 お 48-5)
ISBN-13: 978-4087462944

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『「恐怖の報酬」日記―酩酊混乱紀行』 恩田陸

『「恐怖の報酬」日記―酩酊混乱紀行』
恩田陸
講談社(文庫)
ISBN-13: 978-4062760201

みなさん、飛行機は好きですか?
なぜ「あんなもの」が飛ぶのか未だによく分からない。人間が存在していられないくらい高い高いところ。頭の中は、私の悲鳴と加速する「あれ」の音でいっぱいになるーー。イギリスとアイルランドにはとても行きたい、ビールも飲みたい。だが、飛行機には乗りたくない。番外編3本も収録、初の紀行エッセイ。

飛行機とお酒と旅行のエッセイ。雑誌連載時にも読んでいましたが、やっぱり面白かったです。他人の不幸は蜜の味?笑
軽めではっちゃけた感じの文章なので、とても読みやすいです。
ただ飛行機イヤ話はたっぷりですが旅行の話は少なめなので、イギリスやアイルランドの旅行話を楽しみにして読むと少しがっかりするかもしれません。

「恐怖の報酬」日記―酩酊混乱紀行 (講談社文庫 お 83-6)
ISBN-13: 978-4062760201

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